皆さん1度は考えたことがあると思います。
『うちの子、人の年齢だと何歳になるんだろう?』
16歳で人の年齢80歳、13歳で人の年齢80歳、7歳で人の年齢80歳
どれも正解です。
どういうことですか?
では、『犬の年齢と病気』を勉強していきましょう。
もくじ
体の大きさと寿命
一般的に寿命は体の大きさと心拍数が関係すると考えらています。
ネズミの寿命は種類によりますが2〜3年。
うさぎの寿命は5〜10年。
ライオンの寿命は15〜20年。
ゾウの寿命は60〜70年。
確かに体の大きさで大きな差がありそうです。
でも、ゾウより体の小さな人間の方が長生きします。
一部のカメも長寿です。オウムなども長寿で知られています。
動物の寿命はまだ分かっていないことが多いようです。
犬も体の大きさ/心拍数と寿命の関係は当てはまりません。
大型犬より小型犬の方が寿命は長いとされています。
犬の成長スピード
犬の成長スピードは犬種により違います。
小型犬の場合、成犬になるまで約10ヶ月。
中型犬の場合、成犬になるまで約12ヶ月。
大型犬の場合、成犬になるまで約18ヶ月。
と言われています。
大型犬ほど老化スピードが早く、小型犬はのんびりになります。
人の年齢に換算すると
人と同様に犬猫の平均寿命もどんどん伸びています。
そこから換算した犬猫の年齢も変化していきます。
犬・猫の年齢と人の年齢の換算・早見表です。
最近の日本の傾向から、65〜74歳の『准高齢者』を薄ピンク、75歳以上の『高齢者』を濃いピンクとしています。
このような表を見ると、
『うちの犬はもっと若く感じるんだけど。。。』
と思われるかもしれません。
人で考えた時も、70歳でもまだまだ元気で若々しい方もいれば、30歳でもかなり老けている方もいると思います。歳のとり方は人それぞれに違うと思います。表はあくまでも目安です。
人では『人生100年時代』
犬の寿命もさらに伸びていくと思います。
犬の年齢と気をつけるべき病気
3〜4ヶ月齢まで
特に生後数ヶ月までは免疫が確立していないためにウイルス感染症に注意が必要です。
そのために、子犬の際は数回の混合ワクチン接種が必要になります。
寄生虫の感染症にも注意が必要です。
病院で糞便検査をしてもらうことをお勧めします。
異物誤飲
非常に多いのがコレです。
子犬は好奇心旺盛で何でも口にします。
『こんなものまで!?』
というものもかじって飲み込んでしまいます。
ものによっては胃腸で詰まってしまい、手術が必要になります。
さらには中毒を起こすものもあります。
布やビニールなど物によってはレントゲンでは写らないものもあります。
骨折
子犬は好奇心旺盛で活発です。でもまだ筋力が十分でなく運動神経も十分ではありません。
高いところから飛び降りて骨折してしまうこともあります。
抱っこしていて暴れた子犬が落ちてしまい骨折するなんてこともあります。
成犬まで
異物誤飲や骨折は引き続き注意が必要です。
遊んでいる最中の外傷に気をつけましょう。
比較的多いのは『爪折れ』です。
犬の爪は人間の爪と違います。激しく遊んでいてどこかに引っかかると折れてしまうことがあります。
爪が折れてグラグラしていたり、出血していたら病院へ行きましょう。
成犬〜シニア犬
3歳の犬の約80%が歯周病
歯周病は予防できる病気の代表ではないでしょうか?
若いうちから歯磨き練習をして歯周病にならないようにしましょう。
皮膚病
アレルギー性皮膚炎、外耳炎も多い病気です。
痒くてぐっすり眠れない犬もいます。病院で診察・治療をしてもらいましょう。
胃腸器疾患
病院での診察でもっとも多いのが胃腸器疾患です。
毎日のように、嘔吐、下痢の診察があります。
原因は多岐に及びますが、もっとも多いのは誤食だと思います。
散歩の途中で草むらで何やらムシャムシャと食べた!!!
この翌日に下痢をすることが多いです。
毎日の散歩も注意しましょう。
シニア犬
犬も人と同様に高齢化社会になってきています。
それに伴って病気も多岐に渡りますが、シニア犬で注意が必要な病気はやはり死亡原因になるような病気ではないでしょうか。
犬の死亡原因は
- 腫瘍
- 循環器疾患
- 泌尿器系疾患
となっています。
【ペット保険のアニコム損害保険会社、2016年ニュースリリースより】
気をつけなければいけない病気はこれだけでなく、ホルモン病や関節疾患、白内障などの目の疾患など様々です。
シニア犬になったら常に健康状態に気をつけてあげましょう。
- 少なくとも1年に2回は健康診断をする
- いつもと違う様子であればできる限り早く病院へ行く
犬の寿命
犬と人の年齢換算表をみて分かるように、老化スピードは小型犬は遅く大型犬は早い傾向にあります。そのために、寿命も大型犬よりも小型犬の方が長いとされています。
犬の長寿ギネス記録
ギネス記録に認定されている長寿犬はオーストラリアにいたオーストラリアン・キャトル・ドッグの『ブルーイ』です。その年齢はなんと、
29歳5ヶ月
凄いです。
ギネスには認定されませんでしたが(出生記録がなかったため)、ブルーイと同じオーストラリアにいた『マギー』は30歳だったそうです。
プースケ
日本でも栃木県に住んでいた『プースケ』がギネス認定されています。
その年齢は
26歳8ヶ月
素晴らしい!!
何よりも大事なのは
長寿、素晴らしいです。
できる限り長く、家族である犬と一緒に過ごしたいものです。
でも何よりも大事なのは、
家族と共にいかに楽しく幸せに過ごすか
ということだと思います。
そのためには、
早期発見、早期治療をする事で犬の健康寿命を伸ばすことです。
自分の家族とのんびり楽しく過ごすために、
健康状態に気を使い、異変があれば早く病院へ行きましょう。
- 犬種により老化スピードが違う
- 少なくとも1年に2回は健康診断をする
- 異変があればすぐに病院へ行く
- 早期発見・早期治療につとめる