便秘、つらいですよね。
ご自身も便秘の経験がある方なら猫がトイレで
“ずっと気張っている”
姿をみて何とかしてあげたいと思うのではないでしょうか?
今回は猫の便秘について勉強していきましょう。
もくじ
症状
猫の便秘症状としては、
トイレでずっと気張っている
というのが多いです。
ポロッ、コロンッ
やっと出た!!と思ったら小さな硬い便。ティッシュで取ってみるとカッチカチで良く見ると周りに血液らしきものが付着している。なんてことも。
時には気張った状態から嘔吐する猫もいます。
トイレで便が出ずに少しずつ尿が出ている猫もいます。
「気張ると少しずつ下痢が出ます。」という猫もいました。これは肛門付近にある硬く大きな糞塊は出せずにその横をすり抜けるように柔らかい便が出ているという状態でした。
便秘は個体差が大きく「何日間排便が無ければ便秘」という明確な規定はありません。
便秘の分類
症候性便秘
物理的に便の通過が妨げられている状態を言います。例えば腸の腫瘍であったり、事故で骨盤が変形していたりした場合に起こる便秘のことです。
機能性便秘
排便機能そのものに障害が起こっている便秘のことです。
神経の異常のために大腸の運動が亢進しすぎたり、便意を感じなくなったりすることで便秘となります。また、大腸の筋力が低下してしまっても便秘となります。
巨大結腸症
重度の便秘が続いている状態のことを言います。
様々な理由で便秘状態が続くとますます便は硬く大きくなります。このため結腸は引き延ばされ続けて筋肉や神経へ影響を及ぼし元の健康な状態に戻れなくなってしまいます。
結腸は便がたまるただの『管』になってしまうのが巨大結腸症です。
診断
猫のお腹を触診することで多量の便があることは分かります。
数日便が出ていなければ『便秘』ということになりますが、
ではなぜ便が出ないのかという事を突き止めなければいけません。
1.閉塞、狭窄
結腸/直腸の腫瘍、異物、肉芽腫、ヘルニア
骨盤骨折など
2.排便困難
排便時の強い痛み
椎間板ヘルニアなど神経疾患
3.環境
トイレの問題、環境の変化、しつけなど
4.行動異常
5.食事
6.薬物
7.全身性疾患
8.特発性巨大結腸症
様々な原因がありますが、比較的多い原因が脱水を起こしてしまうような全身性疾患です。
特に腎臓病や糖尿病といった病気では脱水が起こりやすく便秘傾向の猫が多いように思います。
交通事故などで骨盤変形や脊髄損傷がある猫ではやはり便秘傾向があります。
今ある便秘は次に話す治療をすることで一時的に良くなります。
しかし、
便秘以外に元気がない、吐く、痛がるなど他の症状がある場合や繰り返す便秘に関しては精密検査をしておく必要があります。
問診・身体検査
飼い主様に今までの排便状況や最近の猫の様子を教えていただき、猫の様子をみます。
毛ヅヤをみて脱水や栄養状態を確認し、高齢で痩せていれば腎臓病や基礎疾患が隠れていることを疑います。
立っている状態をみて腰や足に痛みがないかを判断します。
触診では頭から尻尾までできる限り詳細に触って異常を探します。
肥満の猫でなければ腹部に大きな便が触ることができ『便秘』状態であると診断できます。
血液検査
特に脱水を起こすような疾患がないかを確認します。
もしも便秘を起こすような疾患があった場合はそちらの精密検査が必要になります。
レントゲン検査
便秘であれば多量の便があることが確認できます。
猫では巨大結腸症となっていることが比較的多いように思います。
背骨や骨盤の骨格の状態をチェックします。過去に事故などで骨盤が狭くなってしまい便の通過が障害されてしまうと便秘の原因となります。
便秘が重度であると腹部の臓器が確認しずらくなることもあります。
治療
原因治療
症候性便秘つまり物理的に便が出ないという状態であればその原因を除去する必要があります。
腫瘍が原因となっていれば切除の検討、骨盤変形が原因であれば外科的整復の検討の必要があります。
対症療法
摘便・浣腸
何が原因であるにしろまずは便を出してあげる必要があります。
排出できない便はフタのようになってしまいどんどん便が溜まっていき、便秘の悪循環となって巨大結腸症となるからです。
カチカチになっている便は浣腸をしても排出することはできないため、温めた生理食塩水などを大腸内にいれて便を少し柔らかくしてから摘便する必要があります。
脱水している猫では便を出すこと以外にも点滴などで水和状態を改善しておく必要があります。
下剤
様々な下剤がありますが、いくつかのものを組み合わせて使います。
膨張性下剤
浸透圧性下剤
浸潤性下剤
刺激性下剤
下剤とは違いますが、腸の蠕動運動を改善する薬を使うこともあります。
家でできること
トイレでストレスを感じさせない
いつも清潔なトイレ
猫も綺麗なトイレでゆっくり排泄したいと思っています。
毎日の砂やペットシーツの交換だけでなく、定期的にトイレ本体も洗ってあげてください。
トイレは数カ所に
特に複数の猫がいるご家庭では注意してください。
次の猫がトイレの順番待ちをしていたらのんびり排泄できません。
できればトイレは
トイレの数=頭数+1
が理想です。
さらにトイレは並べておくのではなく、できる限り見えないように離して置いてください。
高齢の猫の場合、関節炎などで段差が苦手です。
トイレの深さが深すぎるとその段差をこえることができません。
トイレの大きさはできれば体調の1.5倍以上あったほうが好みます。
トイレ本体の形、砂、場所などお気に入りのトイレを作ってあげてください。
いつでも水を飲めるようにする
・水はいつも新鮮なものに
少なくとも1日2回は交換しましょう。
埃や毛が浮いている水より新鮮で綺麗な水を好む猫が多いです。
・水飲み場を工夫する
理想は数カ所の水飲み場を作ってあげることです。
いつでも水を飲めるようにしてあげましょう。
トイレの近くや騒がしいところは避けて下さい。
風呂場や洗面台の水が好きな猫もいます。
タイル床にある水が好きだったり、流れている水が好きだったり。
蛇口から流れくるの水をペロペロとなめる姿をよくみます。蛇口からポタポタ水を垂らしておくのも良いでしょう。
好きな場所を探してみて下さい。
・器にこだわる
小さすぎる器はお勧めできません。
ステンレス製、プラスチック製、ガラス性、陶器製など様々な材質がありますが、
一番のオススメは陶器製
です。陶器の器に変更しただけで水をよく飲むようになった猫が多いです。
水がまろやかになるのでしょうか?はっきりしたことは分かりませんが。。。
深い器よりもフラットなものが良いです。
できればヒゲがあたらない器が良いでしょう。
・器の高さを考える
慢性腎臓病の猫は高齢なことが多く関節炎があったり筋力が低下しています。
床に置いてある器から水を飲むときに、ひじを曲げたり頭を下ろしたりが大変です。
器の下に台をつけて高くしたほうが飲みやすいでしょう。
・好きな水を探す
水といっても水道水、ミネラルウォーター、水素水など様々です。
どんな水が好きかみつけて下さい。
ササミや魚の煮汁を使ってみて風味をつけるのも良いでしょう。(水が傷みやすくなるので注意が必要です)
・水の温度を考える
ぬるま湯の方が好きな猫が多いです。
逆に氷が好きな猫もいます。場合によっては味(風味)付の氷を作ってあげるのも良いでしょう。
・食事に水をたす
ウエットフードに少し水を足したり、ドライフードをお湯やササミの煮汁でふやかしたりすることで少し水分補給ができます。
食事を考える
食事に入っている食物繊維や消化のしやすさなどで便の状態が変化し、便通を改善することができます。便秘傾向の猫の場合は食事を変更することも良いでしょう。
ドライタイプよりもウエットタイプの食事の方が水分をとることができます。
サイリウムを混ぜてみる
食物繊維は不溶性食物繊維と可溶性(水溶性)食物繊維に分けられますが、サイリウムは可溶性食物繊維の1つです。猫の療法食の中にも含まれる成分で、ゲル化することで便の水分量を多くして便通を良くします。
ヒトでも便秘、便通改善のために多く使われているようです。
便秘であれば1度病院で診察してもらう
摘便、浣腸で便を出してもらう
家のトイレを見直す
水をできるだけ飲む環境にする
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